娘の場合、通級指導教室で何をするのか具体的にお伝えします。

2021年12月13日

まず意識を変える

 さて、通級について最初に説明しなければいけないことがあります。
文字ばっかりですけど読んでくださったらうれしいです。

パパ(40歳前後)の時代は「特別学級」と「普通学級」の2つしかありませんでした。
そして、「特別学級」は身体障害や知能障害を持つ子供が通っていた。

親世代の方ってこのイメージのままですよね。

 時代は変わりましたよ。考え方も変わりました。

通級を解説する資料はWEBにたくさんあるのですが通級を調べている人に対して、

今と昔では指導の内容が変化したことや、

具体的にどんなことをしているのかといった説明がどこにもありません。

指導内容について過去と現在でイメージのズレを感じるのは

”通級 メリット デメリット”なんて言葉が検索されて、

メリットとデメリットが解説されていることです。

もちろん必要とされている知識です、でもね、

”個人指導 メリット デメリット”なんて検索しませんよね。
実は”通級 メリット デメリット”と同じ意味なんですよ。

どういう言葉で伝えたら分かりやすいか考えましたけど、

通級は特別なことでは無く、単純に個人への指導です

「通級指導教室」を知る上で解決したい問題は1つだけ。

通級が特別なことだと思われている間違ったイメージ。

 

だったら通級って何ですか

こんなブログにたどり着く方に通級の説明は不要であることが多いと思いますが、

 一応通級をさらっと説明。

「通級指導教室」とは通常の学級で教科の授業を受けつつ、
障害をもつ子供の特性に合わせた個別の指導を行うことです。
授業の補習ではありません。

 娘の場合、通っている小学校で通級を行っており、

月曜の1時間目と水曜の4時間目に先生が1人で生徒2人を受け持っています。

ただ通っている学校で行われていない場合、学校間の移動をどうするか解決する必要があります。

通級の時間割を見ると、合計50人程度が毎日毎時間2人上限で入れ替わりで指導を受けているようです。

通級に行くときは通常級の友達に

通級いってくるねー

 と声を掛けているそうです。

通級での指導内容

 通級は個々で指導が変わるのですが、
担当の先生から「こんなことをしますよ」「こんなことをしましたよ」等、情報を伝えてくださる
プリントが月に2回ほど配布されます。そこに書かれていた内容を紹介します。

トレーニング関係

①集中トレーニング

 衝動性、多動傾向のある子供に有効。このトレーニングが有効な子供は多いそうです。
主な内容は「反対語書き」「単語から文章書き」など

②ビジョントレーニング

 視知覚に苦手さのある子供に行いますが、ほとんど全員に行うそうです。
苦手な部分に働きかけるトレーニング、タブレットのソフトで行うトレーニングなどがあります。

③認知トレーニング

 記憶、言語理解、注意、知覚、推論、判断などを高めます。
「さがし算」「点つなぎ」「何が一番?」「何があった?」など
『コグトレ』(Cognitive Training コグニティブ トレーニング:学習面、社会面、身体面を改善強化して子供を支援するプログラム)を使用。

④ソーシャルスキルトレーニング

 集団生活の中で、コミュニケーションに苦手さがあったり、気持ちのコントロールがうまくいかなかったり、トラブルが多かったり、パニックが出たり、暴言を言ってしまったり、こだわりや切り替えの苦手さなどがある子供に対する指導です。

学習関係

①国語

 教科書の音読で感じが苦手な子供には、ふりがな付きの教科書をコピーします。
「漢字絵カード」「唱えておぼえる漢字学習」「タブレットによる漢字の書き順」など。
文章の内容理解は、学級の進度に合わせて、表現力は日記や4コマ漫画などの利用。

②算数

 計算力を高める指導、文章題をできるようにする指導、実態に応じた算数指導など。
「往復計算」「10回足し10回引き」「さがし算」算数のイメージトレーニング。
コンパスの使い方、図形の問題、時計の問題、分数や小数の計算など。
テストの分析を踏まえて実態に合わせて指導します。

授業の度に記録を残してくださっています。

通級指導教室での活動内容を書き込んだ日誌と先生のコメント
通級指導教室の日誌です

とても細やかに対応してくださっている様子が分かります。
ビジョントレーニングの得点が大きく伸びており、計算の特訓も行われたようですね。

 もう1つテキストのプリントがあるのですが、
内容は、鏡に映った文字を正しく書くとか、始まりの数字に8を10回足すといった感じです。

紙での連絡を毎回やりとりして1年経過すると分厚いファイルのできあがりです 。

面白いのは「ゲーム」の項目では「大富豪」や「UNO」等をやっているそうですよ。

娘に通級の様子を聞いてみると

通級は先生と話したり~遊んだり~楽しいよ

と答えることが多いです。先生さすがです。

そして娘の通級教室では常時授業参観許可なんですよ。
さすがにコロナで今は遠慮してほしいそうですけどね。

まとめ 

 今回は通級について書きましたが、

なぜかインターネット検索では、通級の指導内容を具体的に書いてある記事や資料にたどり着きません。

親や本人が一番知りたいのって、

「通級って何をしてて、結果どうなるの」じゃないかなーって思うんですよ。

結果についてはこちらの記事をご覧になってください。

で、通級が分かった上で、各家庭にとって通う為にクリアしなくちゃいけない問題が大きいか小さいかを判断した方がいいと思います。

今回お話したかったのは

通級は特別なことではなく個別ってことと、

通級を利用したいと思うすべての子供が、

学校を移動しなくてすむ環境が整うといいなということです。

ASD+LD

Posted by パパ